自賠責保険とは自動車事故による人身事故において、被害者を救済する為の保険で、
自動車損害賠償保障という法律に基づき、全ての自動車に義務付けされた保険です。
強制保険で車検の際に自動的に加入させられています。
この保険で支払われるのは、人身事故による損害に限られ、物的損害は対象になりません。
尚、自賠責保険では支払いの上限があり、120万とされています。
①時効
加害者請求
（加害者が被害者へ支払った賠償金の額を限度に、自賠責保険会社へ、領収書
その他の必要書類を提出して請求するのが〔加害者請求〕です。）
被害者もしくは病院等に支払った日の翌日から、3年以内
被害者請求
平成２２年３月３１日以前に発生した事故
・事故の翌日から２年以内
（後遺障害は症状固定の翌日から、死亡の場合は死亡日の翌日から２年以内）
平成２２年４月１日以降に発生した事故
・事故の翌日から３年以内
（後遺障害は症状固定の翌日から、死亡の場合は死亡日の翌日から３年以内）
②ひき逃げ・無保険車・盗難車による事故
これらにより加害者側から賠償を受けられない場合、 政府の保障事業制度
（上限120万まで）を受ける事もできます。
医師の診断書、警察への届けが必須。
治療費の請求に関しては、どこの損害保険会社でも受け付けてくれますが、
詳細は各損保会社に確認しましょう。
治療に関しては、ご自身の健康保険もしくは、労災保険を使用します。
③自賠責保険から支払われるもの
治療費・慰謝料・交通費・休業補償・入院費・入院諸雑費・看護料・義肢
・義足費・文書料・葬儀費
上限は１２０万円ですが、過失割合により減額されます。＜過失相殺＞
自賠責は対人保障であり物損に対する保障は一切ありません。
慰謝料・・入院、通院、1日につき ￥4,200
保険会社では￥8,400まで認めている。
仮に 1ヶ月 １２日間、通院すれば ８，４００ x １２＝￥１００，８００
治療期間が １月１日〜１月３１日 計３１日間であれば
４，２００ x ３１＝￥１３０，２００
この場合どちらか安い方の￥１００，８００が慰謝料として支払われます。
治療期間が２０日であれば ￥８４，０００。実治療日数よりやすくなり
￥８４，０００を慰謝料として受け取ることになります。
休業障害・・１日、￥５，７００とせれています。
ただし、立証資料などでその金額を超えることが明らかであれば
１日、￥１９，０００まで実費が支払われることがあります。
休業日数＝実治療日数 で計算されます。
家事事業者は実治療日数のおよそ２倍まで認められるようです。
ギプス等の固定期間は実治療日数として扱われる様です。
無職者の場合は認められません。
任意保険・後遺障害その他については次回
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